まな板は自分のタイプによって使い分けましょう


色々ありすぎてどのまな板を買えばいいか分からないよ…

最初は使いやすい樹脂製のまな板がオススメだよ
長く使い続けて傷だらけだったり、黒ずんでしまったり…。まな板に気を使うことは意外に少ないものです。
まず、まな板の種類は大きく分けて3種類あります。
手入れが難しいが、きちんと手入れしたら長く使えて、包丁にも優しい料理好きに愛される木製まな板。
包丁には優しくないが、手入れが簡単でデザイン性に優れた忙しい人向けの樹脂製まな板。
耐久性低いが、手入れをすると長持ちするゴム製まな板。
それぞれ特徴と手入れ方法が違うので確認したうえで自分に向いているものを購入しましょう。
共通して言えることは、標準的なまな板のサイズは25×40㎝くらい。これだと大きな野菜や一尾魚も扱いやすい。薄いと安定感がなくなりそり返りやすいので、厚めで重たいものを選ぶこと。さらに20×30㎝くらいの小さなまな板がもう1つあると、薬味や果物を切ったり、切ったものをまな板ごと鍋に移せて重宝します。
大きなものを切るときや力を入れて切るときは、まな板の下にかたく絞ったぬれぶきんを敷くと、動きにくく、音も響きにくい。片面を肉や魚用、もう一面を野菜や果物と使い分けるとよい。まな板ごとに切るものを分けれればなお良しですね。
木製まな板の特徴と手入れ方法

木製まな板の特徴
木製のまな板を使用する上で、一番のメリットが包丁に優しいというところ。弾力があり適度な柔らかさがあるので包丁を痛めにくく、さらに手首などの負担も軽減してくれます。
デメリットとしては手入れをちゃんとする必要があり、手入れできていないとカビが発生してしまうので注意しましょう。
また木の種類によっても特徴があります。
銀杏(イチョウ)
刃当たりが良く、適度に柔らかくて弾力があるため疲れにくい。木の中でも軽いほうで、適度な油分を含み水はけがよい。昔から料理人によく使われてきました。
檜(ヒノキ)
耐水性に優れていて、他の木製のものより乾きやすくカビが発生しにくい。抗菌性にも優れているので、初めて木製まな板を扱う方におススメ。ヒノキ特有の香りも楽しめます。
柳(ヤナギ)
年輪の密度が高く、非常に耐久性に優れている。吸水しにくく耐水性にも優れ、切り跡の修復も早い。貴重で高価なものですが長く使用できます。
桐(キリ)
非常に軽量で、刃当たりが良いので女性にピッタリ。水切れも良く乾きが早いので衛生面でも優れものです。
朴(ホオ)
再生力が高く水切れが良い。油分が多くさび止めの効果がある。昔から刀の鞘で使用されてきたので、鋼の包丁を扱う人には相性が良いものとなっています。
木製まな板の手入れ
木製のまな板は、乾いたものを切るとき以外は水にぬらしてふきんでふいてから使おう。木を濡らすことによりまな板の表面に水の膜ができ、食材の匂いや油などがまな板に染み込みにくくなります。
洗い方はクレンザーをつけ、たわしで木目に沿ってゴシゴシと。洗剤はしっかりと流しすすぎ忘れのないように。使用後はすぐ洗うようにしよう。すぐ洗わないとにおいが木に染み付いたり色移りやシミの原因となる。使った面だけではなく、側面や裏面もしっかり洗い、ふきんなどで水気をよくふき取り、風通しの良い乾燥したところで保管する。食洗器や金たわしは使用しないようにしてください。

樹脂(プラスチック)製まな板の特徴と手入れ方法

樹脂製まな板の特徴
価格が安く軽量で、手入れが木製よりも楽なので手軽に購入できる。様々な色があるためデザイン性の面でも人気。一般家庭でよく使用されています。
しかし、木製のものより刃当たりが悪く、弾力性がないため疲れやすく包丁を傷めやすいのがデメリットです。
樹脂製まな板の手入れ
樹脂製はきめの細かいクリームクレンザーをつけ、スポンジでこすり洗い。どちらも表面だけでなく角や側面もきちんと洗うこと。洗い忘れると黒ずみの原因や、雑菌の温床となることが多い。木製のものと違い漂白剤を使うことができ、食洗器に対応しているものも多くなっています。

ゴム製まな板の特徴と手入れ方法

ゴム製まな板の特徴
ゴム製は水をはじくため、水切れがとてもよく菌の繁殖の心配がない。樹脂製と違い、ソフトな感触で包丁に負担がかからず疲れにくい。弾力性もあるため、切った後の復元力が高いのが特徴です。
デメリットは熱に弱いためコンロの近くで使用すると変形・変色したり、ものによっては重量があること。特に天然ゴムは耐熱性能が良くない。手入れをしないと耐久性が良くない。ゴム臭がするものもあります。
ゴム製まな板の手入れ
中性洗剤とスポンジで洗う。洗った後は軽くふきんで拭くだけですぐに乾く。汚れが気になったら漂白剤もOK。食洗器も大丈夫なものもあるので、耐熱温度を確認して購入しよう。傷が目立ってきたら菌が繁殖しやすくなるので、専用のまな板削りを使い手入れすることで長く使えます。

まとめ
まな板選びの注意点
- 木製は手入れが難しい
- 樹脂製は刃渡りが悪く包丁に優しくない
- ゴム製は自分次第で寿命が変わる
- メインとサブの2個持ちがおススメ
まないたは種類によって、特徴や手入れ方法が違います。
肉・魚・野菜でまな板で同じまな板を使いまわさないように、メインとサブのまな板を持ち、種類も変えて使い、自分に合っているものを選ぼう。2個持ちが難しい方はまな板シートや、表面と裏面で使い分けるようにすると良いでしょう。